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株主の皆様へ

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
第35期（2024年3月から2025年2月まで）における事業のご報告をするにあたり、ご挨拶を申し上げます。

当事業年度（2024年3月1日から2025年2月28日まで）におきましては、一部の企業に業績の堅調さや雇用・所得環境の改善が見られたものの、急激な円安の進行と原材料・エネルギー価格の高騰に伴う物価及び光熱費の上昇による個人消費の低迷が懸念されるなど、依然として不透明な状況が続いております。当社が属するカジュアルウェア業界におきましても、消費者の節約志向の強まりや、近年の気候変動をはじめとする生活環境の変化への適応が、引き続き重要な課題となっております。
このような状況の中、当社は「暮らしに役立つ商品と企業活動を通じて地域社会に貢献します。」という企業理念のもと、多様化する消費者ニーズへの対応を強化し、売上の柱となるコアアイテムの開発を推進し、お客様に信頼される価格と品質や機能を備えた商品を投入するとともに、売場作成のポイントや商品知識等の情報を店舗と共有し、売上の向上に取り組んでまいりました。一方で、営業利益の確保が最優先とされる現況を踏まえ、不採算店舗の閉鎖、持ち越し在庫の削減、仕入管理の徹底、過度な割引施策の見直しなどを実施し、キャッシュアウトの抑制と経費削減に努め、収益体質の改善に努めてまいりました。
しかしながら、当事業年度におきましても、売上高、利益面で業績予想を下回る非常に厳しい業績となり、株主の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。
当事業年度は、当社株式に対する公開買付けによる親会社、主要株主及び主要株主である筆頭株主の異動、またジーエフホールディングス株式会社との業務提携契約締結など、当社の経営環境は大きく変化いたしました。次事業年度は、既存事業におきましては、当社の強みであるプライベートブランドを中心に、コアアイテムの開発と育成を推進し、機能性や快適性を追求し、競合他社に対する優位性を確立できる商品の提供を進めてまいります。また、商品の魅力を分かりやすく伝えるプロモーションを重視するとともに、着こなし提案や効果的な売場レイアウトの工夫を通じて、常に快適な環境でお買い物をお楽しみいただける空間づくりを進め、顧客満足度の向上を図ってまいります。さらに、効率的な教育体制の構築と業務の標準化を推進し、従業員が働きやすい環境の整備に努めるとともに、女性活躍推進に関しましても女性管理職の登用目標を設定し候補者の育成を積極的に進め、女性活躍推進委員会を中心に、部署を越えた意見を反映した職場環境の改善に取り組んでまいります。
また、業務提携契約先であるジーエフホールディングス株式会社ならびに各グループ企業が持つリソースやノウハウを活用することで、商品開発・調達をはじめ、新規事業、EC事業、物流などの領域において早期にシナジーの創出に取り組んでまいります。資金調達面につきましては、第三者割当増資による財務基盤の改善を図り、経営再建に向け、全社一丸となって早期の業績回復と企業の持続的な成長を目指してまいります。
なお、株主の皆様への配当につきましては、誠に遺憾ながら、中間期末及び期末ともに無配とさせていただくことを既に公表しております。当社は引き続き、株主の皆様、従業員、お取引先様をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様のご期待にお応えできるよう、企業価値の向上に努めてまいります。株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2025年5月
代表取締役社長　石野孝司

決算説明会資料

過去開催分

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前年比速報（月次売上高）

過去の前年比速報

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業績ハイライト

決算のポイント

売上高

13,119百万円

コアアイテム販売に一定の成果はありましたが、季節商品や実需商品の不足により既存店前年比は売上で4.9％減、客数で4.5％減、客単価0.4％減となりこれらの結果、通期における売上高は14.9％減となりました。
経常利益

△1,161百万円

店舗の退店等により、販管費は前年に対し11％減となったものの、粗利率は前年に対し0.9％減となり、1,161百万円の経常損失となりました。
当期純利益

△1,472百万円

収益性の悪化が認識される店舗及び共用資産に関して減損損失として166百万円を計上し、1,472百万円の当期純損失となりました。
既存店の推移
出退店状況の推移